AS400でWeb処理を行うには
1.0 AS400をWebサーバーとして使用したいとき、追加のソフトが必要か
簡単なWeb機能であれば、必要ありません。
2.0 何かソフトウェアを起動する必要か
QHTTPSVRというサブシステムを起動させてください。
STRTCPSVRコマンドで起動できます。
3.0 その他設定が必要か
HTTP構成ファイルの中を変更する必要があります。
WRKHTTPCFGコマンドで変更できます。
(このコマンドは、使い勝手が結構悪いので、QUSRSYS/QATMHTTPCという
物理ファイルを直接変更してもOKです。)
変更する内容は、各環境設定によって異なります。
なお、主な設定の内容は
- AS400内で使用可能とするライブラリー
- CGIプログラムが存在するライブラリー
- 使用可能とするメソッド
- 省略時のCCSID
などです。
4.0 CGIプログラムは何の言語で書かれるのか
統合化言語環境(ILE)の言語ならば、何でも構いません。
たとえば、
などです。
ちなみに、CGI(Common Gateway Interface)とは、
HTTPサーバーと適用業務プログラムがやり取りするためのインターフェースのことで、
このインターフェースに基づいて書かれたプログラムをCGIプログラムと呼びます。
(平たくいうと、ブラウザーとやり取りするサーバー側のプログラムです。)
5.0 CGIプログラムはどうやってブラウザーとやり取りするのか
システムに以下のような、APIが準備されているので、それを利用します。
(ひたらくいうと、CALLします)
- QtmhGetEnv HTTP環境変数をよみこむ
- QtmhRdStin 標準入力(stdin)から読み込む
- QtmhWrStout 標準出力(stdout)へ書き出す
(ただし、QtmhWrStoutは、やたら遅いので、皆さんが苦労しているところです。
当社の方法は企業秘密です(笑))
図にすると、こんな感じです。
ブラウザー | | HTTPサーバー | | CGIプログラム
|
http://・・ | ----→ | CGIプログラム呼出し | ----→ | QtmhGetEnv
|
| | | | <処理>
|
表示 | ←---- | ブラウザーへ書き出し | ←---- | QtmhWrStout
|
6.0 iモードには対応できるのか
iモード用のホームページは普通のものと、基本的に差異はありません。
ただ、次のことは気をつけなければなりません。
- あまり大きなものはだめ
- 表示幅を狭くする
携帯の機種によって表示幅が違います。
ちなみに、D502iは全角で8文字です。
- 使用できるタグに注意する
- gif以外は表示できない
- Java,JavaScriptなどは使用できない
以上のことに留意すれば、iモードの携帯でも表示できます。